健康な人生の魅力

特徴をよく知って生活習慣病を予防しましょう

生活習慣病の特徴と、メタボリックシンドロームの特徴が似ているために勘違いしてしまう方も多いのですが、しかしその原因や状態は少し違います。

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪の蓄積から内臓肥満となることで、血圧や脂質値もしくは血糖値の内2つに異常がある場合の症候群を指します。注意が必要なのが、高血圧や脂質異常症、糖尿病などと比べ、メタボリックシンドロームの基準は厳格だという点です。基準となるのは血圧高値に脂質異常と高血糖ですが、健康診断等で高血圧と診断されなくても内臓肥満があって、他の検査値以上と合併がある場合はメタボリックシンドロームと判断される可能性があるので、油断禁物なのです。

それに対し生活習慣病は生活習慣に原因があり、食事の偏りや喫煙に過度の飲酒、運動不足やストレスなどが溜まっていくと発症しやすくなります。生活習慣病の中でも高血圧や脂質異常、糖尿病は自覚症状がなく気づかぬうちに悪化していき、脳や心臓、血管などに重大なダメージを与えるのです。そこから更に悪化すると狭心症や心筋梗塞、脳卒中などを引き起こしてしまう可能性もあり、進行になかなか気が付かないところからサイレントキラーと呼ばれています。

しかしいくら自己管理に努めると言っても、目に見える数字がなければどの程度気をつければ良いか分からないものです。定期的に自分の健康状態をチェックするためにも、生活習慣病早期発見のためにも、年に一度の健康診断を受けるようにしましょう。会社員であれば通常年に一度職場の健康診断を受けられますが、そうでない場合は自治体の40歳以上を対象とした健康診断を受けるようにしましょう。もしも異常が見つかった時は、自覚症状の有無にかかわらず早めに医療機関を受診して下さい。かかりつけの医師がいる方は、健康診断の結果を医師に見せアドバイスを仰ぐようにするといいでしょう。生活習慣病は早期発見、早期治療で動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞といった病気の発症リスクを抑えることができます。自己意識を高く持ち、健康な生活が送れるように日々を過ごしましょう。